私のお気に入りの株主優待

 

今回は、個人的な好み株主優待についてコメントします。

あくまでも、独断と偏見からの視点です。

銘柄推奨ではありませんので、悪しからず。

 

最近、日米とも株式が軟調です。

背景は、インフレに伴う米国長期金利上昇と言って良いと思います。

中央銀行は、短期金利をコントロールしますが、長期金利は市場に委ねられます。

しばらく、厳しい展開を覚悟する必要があるかもしれませんね。

 

さて、

株主優待を実施する企業は、やや減少気味です。

 

背景は、現在の主要投資家である外国人投資家や国内機関投資家の立場からすると、株主優待の活用には制約があり、寧ろ、配当を増額して欲しいというものがあります。

 

確かに、運用会社の知人に「投資信託の組入れ銘柄の株主優待はどうするの?」と聞いた際、「現金化してファンドに組入れる」との回答だった記憶があります。手間がかかりますね。

 

それでも、個人投資家に株主優待は人気があり、株主数を増加させたい企業や自社製品のアピールをしたい企業は、継続的に実施しています。

 

但し、SNSなどから普及した信用取引の売建てを組み合わせた短期投資による優待権利獲得などは、企業にとって、ノイズとしか言えませんね。それを防止するためにも、保有期間に応じた優待制度を導入するケースが増えたように思います。

 

株式保有者には、株主番号が振られ、継続して保有しているかどうか、発行会社サイドで確認ができます。余談ですが、貸株を使うと、継続した株主番号を維持できなくなる可能性があるので、取引先の証券会社に確認した方が良いかもしれません。

 

優待制度の中でクオカードなどのような現金に近い性質のものが対象にされるケースも少なくありませんが、この場合は、個人的には、配当を増やして欲しいように感じます。

また、株主優待の場合、個々人の趣向やライフスタイルに依存する面があり、万人に高い評価を受けるケースばかりではありません。

 

かつて、株主優待の情報をまとめて確認するには、会社四季報や会社情報の後半のページで確認する他ありませんでしたが、現在では様々な媒体で情報収集が可能になっていますね。

 

株主優待人気ランキング – みんかぶ(旧みんなの株式) (minkabu.jp)

 

 

今回は、何銘柄か、個人的に気に入った優待を紹介してみます。

値上がりや配当が投資のメインの目的ですが、優待もありがたい存在ですね。

尚、優待内容が予告なく、変更されることがありますので、ご承知ください。

 

 

三越伊勢丹(3099)

 

株価:1,629円(2023年10月4日現在)

配当利回り:0.97%(四季報秋号より、以下同様)

優待権利:3月末

 

株主様ご優待制度|株主さま・株式関連|株式会社三越伊勢丹ホールディングス (imhds.co.jp)

 

百貨店の優待は、買い物の際の割引が一般的です。

以前から同社の優待内容を知ってはいたのですが、知人からなかなか良いということを聞いて、自分でも保有してみました。インバウンド銘柄でもあり、海外からの訪日客が増加すると株価が上昇する傾向があります。

 

優待の内容ですが、株数に応じて、買い物の際、10%の割引が受けられるというものです。

 

100株の場合は、30万円が上限、1,000株で100万円、10,000株以上で300万円が上限です。配当水準自体は高くないのですが、仮に100株保有で30万円の買い物をした場合、3万の割引となり、実質的な株主の満足度は高くなります。また、食料品売り場などでも利用できるのがありがたいところです。除外される商品もあるので、こちらは要確認ですね。

高島屋など他の百貨店でも同様な優待があります。

 

配当利回りは高くないものの、実際に買い物をする方にとっては、保有価値が高い銘柄と感じています。特に買い物で使わない場合は、相対的に魅力度は落ちますけれど。

 

 

共立メンテナンス(9616)

 

株価:5,982円(2023年10月4日現在)

配当利回り:0.52%

優待権利:3月/9月末(

 

配当について/株主優待制度 | IR情報 | 共立メンテナンス (kyoritsugroup.co.jp)

 

寮やホテルの運営をしている企業です。

この銘柄も百貨店の優待と同様、利用価値が高いという性質があります。

配当利回りは、高くないものの、旅行で宿泊する場合、結構なお得感があります。

優待割引券と自社リゾートホテル優待券が獲得できます。

また、同社は、ホテル事業のドーミーイン以外にも各地の旅館を運営しているため、様々な選択肢があります。株主専用サイトから予約する手順ですが、一般向けの宿泊代金よりもディスカウントされているようです。複数人で宿泊する場合などは、お得感が高まりますね。

 

もっとも、ホテルや旅館の宿泊料金は最近ではフレキシブルになって、その価格が安いのか、高いのか、良くわからない面もあります。それでも、一定程度の割引が受けられるため、旅行が好きな方には、魅力的な銘柄になるかもしれません。

 

こちらもインバウンド銘柄とされています。

 

 

コメダHD(3543)

 

株価:2,812円(2023年10月4日現在)

配当利回り:1.89%

優待権利:2月/8月末

 

 

株主優待 | 株式会社コメダホールディングス (komeda-holdings.co.jp)

 

名古屋発祥の喫茶店のチェーン店です。全国規模で拡大が続いています。

こちらの優待は、お店で使える電子マネーです。株数に係わらず一律1,000円です。

決算月の2月/8月に保有していると権利が確保できます。この銘柄は、優待だけでなく、配当利回りも比較的高かったため、決算前に安い局面があれば、投資することが多かったです。株価上昇によって配当利回りが低下したことがやや残念です。

 

個人的には、お店で販売しているお豆のスナックが気に入っています。

 

 

KDDI(9433)

 

株価:4,428円(2023年10月4日現在)

配当利回り:3.27%

優待権利:3月末

 

株主優待制度 | 個人投資家の皆さまへ | KDDI株式会社

 

ご存じの通信大手企業です。

この銘柄は、配当利回りが高いだけでなく、100株保有からカタログギフトの優待があります。長期保有の場合は、優待のグレードアップもあります。

 

カタログギフトも様々な対象から選べるのがありがたいですね。

景気に左右されにくい業種なので、長期保有にも適しているように思います。

尚、auカブコム証券で保有すると株式手数料の割引が受けられる特典もあります。

もっとも、国内株式手数料無料化が始まって、ありがたみが無くなってしまいました。

 

株主優待を検討する際、配当と優待の総合利回りを考えると良いと思います。

KDDIのように、高配当かつ優待のある銘柄が見つかるかもしれません。

もっとも、不要な優待を取得しても満足度は上がりませんね。

 

今回は、紹介しませんでしたが、鉄道会社は運賃の割引、食品会社は自社製品、外食会社は自社のクーポンなどの優待があります。但し、優待廃止や制度変更で株価が下落するケースもありますので、要注意です。

 

次回は、「最近の円安を考える」の予定です。

 

 

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