今年から始まった新NISAですが、2月中旬になって、色々な統計資料も出てきました。
昨年までの旧NISAの約3倍程度の資金流入量のようですね。
また、現時点では圧倒的に投資信託への投資比率が高いとされています。
今回は、事前に予想していた人気投信や個別銘柄と実際に開示されたものを比較し、個人的なコメントをしてみたいと思います。一応、以前、外資系運用会社や日系証券会社でマーケティングや商品企画の業務を行った視点と個人投資家の視点から考えて見ます。
【投資信託(つみたて投資枠)】
こちらは、低コストのインデックスファンドからの選択になります。
選択肢自体が多くないので、一部のファンドに集中することが予想できました。
米国株式(NYダウ、S&P500、NASDAQなど)や全世界株式などが上位になると考えられます。
個人的には、新興国株式も捨てがたいのですが、中国の景気動向や不安定さなどを考えると上位には、入りそうにありません。
日本株では、高配当関連のファンドがランクインするかもしれないと思っていました。
以下に実際のランキングのURLを紹介します。
SBI証券は、つみたて投資枠と成長投資枠の合算のようです。
正確では、ありませんが、全体的な傾向はわかると思います。
NISAランキング(積立金額) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
つみたて投資枠の対象ファンドも、証券会社によって異なるようですね。
私は、auカブコム証券でNISA口座を持っているのですが、インド株のインデックスファンドや米国のSOX指数のインデックスファンドは、つみたて枠の対象外のようです。
このような場合は、成長投資枠を使い、タイミングを見て投資しようと思います。
大手ネット証券2社の内容を見ると、概ね、予想通りでした。
米国や全世界株はもちろんとして、インド株の人気が高いですね。
MSCIというグローバルの株価指数のインド企業の組み入れ銘柄が増えたとの報道もありました。一方、中国企業が減少したようですが。
実際、インドの株式市場は、米国市場とは、為替も異なりますし、特徴も異なりますから、両方に投資すると言うのも、相関という意味でも有効に感じます。
また、予想通りというか、残念ながら、日本株のファンドの姿が見当たりません。
結果的に、年明けからの上昇相場を逃してしまったとも言えますね。
尚、成長投資枠対象の投資信託は、数多くあり、一般の方が選ぶのは難しそうです。
投資信託以外にも株式などに投資可能なので、無理することはないと思いますけれど。
当ブログでも何回か、紹介していますが、双方の特徴として、インデックスファンドの方がアクティブファンドよりもコストが低いメリットがあります。一方、インデックスファンドは、あくまでもインデックス(指数)に連動することが目的で、アクティブは、インデックスを上回るリターンを獲得することが目的とされています。(実際に上回るかどうかは別ですが)
【日本株式(成長投資枠)】
投資期間の無期限化という制度なので、高配当株式が上位を占めると予想しました。
最近、小型成長株に注目が集まっていないので、ランキングでも見かけない可能性を感じています。「高配当の食品や商社株、保険株、銀行株、通信株、自動車株、医薬品株などがランキング上位かな?」というイメージです。
ランキング:NISA-国内株式・国内ETF/ETN | マーケット情報 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
こちらも大手ネット証券2社のランキングを見ると、大型株で配当が高めの銘柄が上位に来ています。楽天証券では、ランキングの中に半導体銘柄のソシオネクスト(6526)が入っているのが、目を引きます。一昨年、上場した比較的新しい会社ですが、株式分割もあり、新年から株価が高騰していることも背景と推測します。
個人的には、ソフトバンク・グループ(9984)もランクインしているのでは?と想像しましたが、今回はランク外だったようです。また、無配を発表したあおぞら銀行(8304)がランクインしているのが、切ないところです。
今後は、グロース市場のお宝銘柄発掘も興味深いですね。
【海外株式(成長投資枠)】
海外株式は、国内株式よりもやや敷居が高いので、投資経験者の方が選好すると思っていました。
日本でも情報を取りやすい大型テクノロジー株中心で値上がりを狙うスタンスの方が多いと推測しました。米国にも高配当株は少なくないのですが、現地と日本の両方で課税がされ、基本的にNISAであっても、現地の課税は回避できない点がネックですね。
ランキング:NISA-外国株式・海外ETF | マーケット情報 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
エヌビディアやテスラ、マイクロソフトなどの有名銘柄が上位にランクインしています。
それに加えて、SBI証券の方は、最近、注目の高まっているスーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)が上位に来ているのも目を引きます。
かなり、研究されている皆さんが銘柄選別をしていると思われます。
国内株のランキングと比較すると、投資家層が異なっている印象ですね。
2024年は、日米とも年初から株高になり、為替も円安傾向ということで、ここまでに関しては、投資環境は良好だったと思います。今年に限っても、まだまだ、10ヶ月ありますし、良い時も悪いときもあると思って、個人的に新NISAに取り組もうと考えています。
次回は、23日が祝日なので、3月1日に投稿します。
「日経平均が上がるのに私の株は上がらない」の予定です。
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