「マグニフィセント7( Magnificent Seven)」は、米国のビッグテックと呼ばれる大型テクノロジー株式群のことを指します。日本語に直訳すれば、「壮大な7社」ということになります。
具体的には、
アップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン・ドットコム、メタ、エヌビディア、テスラの7社です。
便宜上、この銘柄群をMg7とします。
Mg7は、ここ数年の米国株式市場を牽引してきた日本でも知られるグローバル企業です。
以前のブログでも紹介しましたが、米国のS&P500指数の上昇分の多くをこれらの企業が寄与しました。S&P495指数(これらの銘柄を除いた場合)だと、日本のTOPIXとも相違ないパフォーマンスとも言われています。
また、別の括りでは、FANG(フェイスブック(メタ)、アマゾン、Netflix、グーグル)というニックネームが2015年頃から使われ始め、FAANG(上記4社にアップルを加えたもの)やFANNG(フェイスブック(メタ)、アマゾン、Netflix、エヌビディア、グーグル)という区分けもされています。
いずれにしても、米国の強力な企業群の組み合わせと言えますね。
やや、脱線しますが、これらに投資する投資信託もあります。
大和アセットマネジメントの「i free Next FANG+インデックスファンド」です。
幾度かの銘柄入れ替えを経て、現在は、エヌビディア、メタ、Netflix、ブロードコム、スノーブレイク、アマゾン、マイクロソフト、アルファベット、アップルに投資しています。
2018年に設定されて、設定来のパフォーマンスは、400%を超える高い実績を持っています。(このファンドを推奨するものではありません。単なる情報提供です)
また、三井住友トラストアセットマネジメントも同様のファンドを設定するという報道を見かけました。
実際、米国株のアクティブファンドであれば、外せない銘柄ばかりですからね。
さて、著名企業が揃うMg7ですが、最近のパフォーマンスはどうでしょうか?
2月末で昨年末比の騰落率を見てみます。
個別企業は、騰落率順で紹介します。
S&P500:6.73%
NASDAQ:7.26%
エヌビディア:59.75%
メタ:38.47%
アマゾン:16.34%
マイクロソフト:10.0%
アルファベット:▲0.88%
アップル:▲6.12%
テスラ:▲18.75%
意外かもしれませんが、Mg7の中でもかなり、ばらつきがありますね。
改めて、見てみるとS&P500を上回った銘柄が4銘柄、騰落率がマイナスになっている銘柄が3銘柄ありました。
過去の騰落率を見ると、年間でもS&P500を全ての銘柄が下回った年も無いわけではありませんが、各指数が過去最高値を更新している状況では切ないものがあります。
エヌビディアは、ご存じの通り、AI関連の筆頭銘柄です。投資家の期待値が高いものの、直近の決算でもそれを上回る実績を上げ、過熱感が指摘されながらも株価は引き続き上昇傾向です。メタは、決算で広告事業の好調さが投資家の期待を上回りました。
一方、アップルは、中国での競争激化でシェアが減少、EV自動車への進出見送りなどの報道から、期待感が落ちてきている印象です。昨年12月頃より株価は軟調な展開です。
テスラに関しては、値下げの影響や今後のEV事業への懸念などから、一時の勢いが無くなりました。今年の大統領選挙で共和党が勝利をおさめると、従来型の自動車産業が恩恵を受け、EV自動車には向かい風になるとの見方も株価に逆風になってきているかもしれません。
株価は、今年1月頃から下げトレンドが明確化しています。
パフォーマンスの優れない銘柄も、一時的な調整かもしれませんが、これらの巨大企業でも外部環境次第では、影響を受けざるを得ないということですね。各社の株価回復を期待したいところです。
日経平均採用銘柄やNYダウ採用銘柄も、時代と共に入れ替えがなされます。
Mg7の企業群の存在感が急速に無くなるとは思えませんが、一応、頭の中に入れておきたいものです。
最後に別の話題です。
証券会社勤務の知人からの警鐘です。
今年に入って、株式市場が活況なためか、最近、証券会社の口座開設に関わる詐欺が多発しているとのことです。特にSNSを通じて、儲かるIPO株がもらえるというような話が持ち込まれるようですね。儲け話の時だけ、別の口座に振り込みを誘導させるような手口があるようです。口座開設以外のアプローチにも要注意ですね。
日証協(日本証券業協会)からも、以下の注意喚起のお知らせが出ています。
株や社債をかたった投資詐欺にご注意ください! | 日本証券業協会 (jsda.or.jp)
皆さんも、投資詐欺には、くれぐれもご注意ください。
次回は、「3月末の株価変動に要注意!」の予定です。
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