2025年も残すところ、わずかとなりました。
今回は、年末に向けた資産運用に関するコメントです。
今年の金融市場は、年初からやや不安定な中、春の関税ショックで大幅調整を余儀なくされました。ただ、その後は、日米ともおおむね、堅調な展開となりました。
株式や投資信託で利益を獲得できた方も多かったと思います。
今回のコメントにも関連しますが、今年の譲渡益が大きめ方は、含み損銘柄を保有されている場合、実損を発生させて、損益通算することをお勧めします。税金対策です。暦年の利益に税金がかかるので、実現損を発生させることで、課税対象の利益を圧縮することができます。
年末にかけて取り組みたい施策を思いつくままに列挙してみます。
◇譲渡損益の対応
◇NISA枠の消化
◇旧NISAの5年経過予定分の対応
◇ふるさと納税
◇その他、年末調整や確定申告の準備
◇譲渡損益の対応
前述の通りですが、有価証券の課税は、暦年の利益に対してかかります。損失にはかかりませんし、暦年で損失が出た場合は、確定申告をすることで、損失の枠を翌年以降、3年間、繰り越せます。仮に、今年、譲渡益が生じている場合、他の銘柄がすべて、含み益ならば、何もする必要はありませんが、仮に、含み損銘柄がある場合、実現損にした方が、税務上は好ましいと思います。含み損でも、気に入った銘柄だから、売りたくないという声もあるかもしれませんが、一旦、売却して、翌日以降に買い戻しすることで、簿価を下げることができます。
◇NISA枠の消化
過去のブログでも紹介の通り、最近の改正で、NISA枠の拡大や無期限化など、有価証券投資にはメリットが大きい制度です。積み立ての場合は、年内の増額は基本的に間に合いませんが、成長投資枠に関しては、年内に投資することで、今年の枠を消化することができます。
国内個別銘柄の場合は、最終の取引は、12月26日までに買い付ければ、年内受け渡しとなりますが、米国の個別銘柄や投資信託の場合は、商品や金融機関によって異なりますので、要確認です。尚、12月決算の銘柄の場合は、年内受け渡しで、NISA枠で投資すると、12月の配当や優待の権利を確保することができます。ビール会社やゴム会社、などなど、結構、高配当銘柄も少なくありませんので、枠が残っている場合、検討の余地があるかもしれません。
◇旧NISAの5年経過予定分の対応
旧NISAの場合は、5年間の期間限定の制度でしたから、5年前に投資したNISAの期限がきます。乗り換えなど、複数の手段がありますが、私の場合は、面倒なので、期限がきた銘柄は、現金化することにしています。詳細は、以下のURLをご確認ください。
旧NISA放置にご注意!実践編|SBI証券 投資情報メディア
◇ふるさと納税
ふるさと納税も、12月が期限になります。
既に、ふるさと納税をされている方々は、計画的に対処されているかと思います。
まだ、始めていない方は、満額でなくとも、体験されることをお勧めします。
ふるさと納税可能額に関しては、企業にお勤めの方は、人事関連の部門に問い合わせすることでわかると思います。留意点としては、年末に慌てて、ふるさと納税をすると、返礼品がまとめてくる可能性が高まります。要冷蔵や要冷凍の場合、冷蔵庫にキャパシティに問題が起きる可能性が出てきますね。
様々なふるさと納税関連のサイトがありますが、以下をご参照ください。
◇その他、年末調整や確定申告の準備
企業に勤務されている方は、年末調整の対応が済んでいる方も多いと思います。
一方、確定申告をされる方は、年内に対処しておいた方が良いものも少なくありません。
医療費控除用の医療機関の領収証の整理、前述の有価証券損失の繰り越し、ふるさと納税の証明書の整理などなどが考えられます。
次回は、「私見、何故、資産運用が重要なのか?」の予定です。
尚、私事ですが、年内でNoble principleを清算する予定です。
ブログに関しましても、次回を最終とさせていただきます。時間をおいて、別の形での発信を考えてみたいと思います。
長きにわたる、ご愛顧、深謝申し上げます。
当ブログは、毎週金曜日に更新予定です
金曜日が休日の場合は、お休みします。
いつもながら、投資に際しましては、自己責任でお願いします。
内容、ご相談に関しましては、株式会社 Noble principleまでお問い合わせください。
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