2024年も折り返しを過ぎました。
新NISA制度が始まり、序盤は日米株式市場とも堅調な展開、4月以降は米国株優勢、7月に入り、米大統領選挙の動向や要人発言で日米株式とも不安定な展開となっています。
特に7月の米国消費者物価指数発表から、半導体株を中心に株価急落が顕著です。また、金融政策決定会合への思惑や要人発言もあり、為替も円高に振れてきています。
少なくとも、7月末の日米金融政策決定会合までは、不安定な値動きが想定されます。
新NISAの投資戦略に関しては様々な見解が示されています。それらを尊重した上で、
今回は、個人的な戦術をお伝えしたいと思います。
あくまでも私見であり、投資の最終判断はご自身で行ってください。
従来のNISA(旧NISA)と比べ、新NISAでは、非課税投資枠が拡大しました。
旧NISAの年間非課税枠は一般NISAが120万円、つみたてNISAが40万円で、これらの併用は不可でした。
一方、新NISAに関しては、成長投資枠が年間240万円、つみたて投資枠が120万円で併用可能です。
今回は、成長投資枠に着目してコメントしたいと思います。
成長投資枠は、投資対象が株式(国内株、海外株)、投資信託、REIT、ETFと幅広いことが特徴です。高配当株に着目する方、値上がり益を目指す方、色々な戦術があると思います。
各々のリスク許容度や年齢、保有資産額などによって、適切な作戦が異なってくるのがやや切ないですね。言い方を変えると、人によって正解は異なります。もっとも、正解かどうか自体、結果論でしか判断できない面もありますね。投資後の金融市場の動向によって、成果に優劣がつくのはやむを得ません。
前置きが長くなりました。
私は、値上がりを意識した複数銘柄投資のスタンスです。
いわば、「半分になっても良いから、5倍以上になる可能性のある銘柄に投資したい!」という感じです。
「そのなにうまくゆくはずがない」という心の声も聞こえますが、一応、リスク管理の条件も考えています。
国内株か海外株かと言えば、大きく値上がり期待できる銘柄が国内にはあまり見当たらないので、米国株中心ということになります。
複数銘柄に投資する趣旨は、トータルで勝てれば良いということです。長期投資であっても、当たり外れは避けられません。A、B、Cの3銘柄に投資した場合、仮にAが外れで▲50%、Bが大当たりで+300%(4倍)、Cが小当たりで+20%になったとします。等金額投資をした場合、
80万円×3銘柄
A:▲50%⇒40万円
B:+300%⇒320万円
C:+20%⇒96万円
トータル:40万円+320万円+96万円=456万円(当初投資金額:240万円)
という都合の良い青写真です。もちろん、うまくいくとは限りません。
銘柄を選ぶ前提条件として、
◆成長セクターの比較的小さめの銘柄を探す
◆破綻リスクをできるだけ排除するため、財務状況がまずまず以上の銘柄を探す
◆営業利益率が伸びている銘柄を探す
などが挙げられます。
複数銘柄に投資するという趣旨は、必ず当たり銘柄を選べる訳ではない点、外れ銘柄に投資しても大当たり銘柄でカバーしたいという点、最悪一部銘柄が破綻してもトータルではリカバリーできそうな組み合わせを考えるという意味合いがあります。
もちろん、仮に3銘柄投資しても、全て大負けの可能性も排除できません。
それを避けるために、できれば、セクター(業種)分散も考えたいところです。
また、NISA制度の弱点として、損益通算ができない点があります。
が、投資後、目論見と大きく異なった場合は、損失確定もやむなしと考えています。
数年前に好調だった銘柄でも、株価が半分以下になっているものも少なくありません。
損失確定のラインを決めておくことも大事ですね。
米国株で言えば、エヌビディアやアップル、アマゾン、テスラなど、魅力的な大型銘柄も多いのですが、これらは、既にある程度、成長した段階と判断し、これらに投資する場合は、通常の特定口座を使うスタンスです。NISAについては、前述の通り、宝探しのイメージで銘柄選定をしています。
その銘柄選びに関してですが、闇雲に投資する訳にはさすがにいきません。
個人的なアプローチとして、まず、外資系運用会社の投資信託のレポートを参考にします。
現地のリサーチ体制が一定水準以上であるという前提です。できれば、パフォーマンスが優れたファンドの組入れ銘柄から投資候補をピックアップできるのがベターですね。
また、YouTubeなども活用します。但し、一般投資家の方のチャンネルではなく、金融機関のチャンネルで株式市場を展望しているようなものを選びます。そこで気になる銘柄があれば、それも投資候補に入れてみます。また、情報提供媒体のブルムバーグやInvesting.comというアプリのニュースなども参考にしています。
一応、念のためですが、これらは投資候補を絞るプロセスであって、一次情報をそのまま鵜呑みにはしません。
それらの気に入った銘柄をウオッチリストに入れ、日々の株価変動を確認します。
イメージ通りの値動きであれば、タイミングを見て投資するような段取りです。
10銘柄くらいの候補から最終選抜するイメージです。
余談ですが、SNSのXなどを見ると、旧NISAでエヌビディアやテスラに投資して大成功を収めている方もいらっしゃるようですね。急騰した時も急落した時も、我慢して保有した結果な訳で、その方の我慢強さや辛抱強さに敬服します。
今秋には米大統領選挙が控え、景気や金利動向も不透明感が漂います。
株式市場も7月上旬までの好調な雰囲気とは異なって波乱含みになってきています。
個人的にも慎重な投資判断をして行きたいと思っています。
次回は、「投資格言:上げ100日、下げ3日」の予定です。
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いつもながら、投資に際しましては、自己責任でお願いします。
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