本題に入る前に最近の話題を取り上げます。
このところ、フジテレビ（フジ・メディア・HD）の話題で世間が騒がしいですね。
以前、証券会社時代、同社を担当していた時代もあり、複雑な心境で推移を見ておりました。
様々な視点があると思いますが、上場企業としてのガバナンスが不十分だった印象を持ちました。業務内容が許認可事業で国内向けとしても、上場している以上、海外投資家の意向や視点が欠かせません。株主からどのような要望や叱責が来るかを想定しておく必要があったようにも感じています。
次の話題としては、中国発の低コストAIである「Deep Seek」の騒動です。
エヌビディアを始めとする米ハイテク企業が大規模な投資を行って進めてきたAI事業（人口知能）に関して、圧倒的に低コストアプローチが可能になるとされています。
資金力のある巨大企業だけが、AIに取り組めたのが、汎用性が高まる可能性が出てきました。現時点では、ハッキリしない点も少なくありませんが、仮に安全保障の問題等がクリアできると、ゲーム・チェンジャーになり得る可能性が出てきます。日米株式市場とも、「Deep Seek」の報道で半導体株等を中心に急落する銘柄が相次ぎました。
仮に、一定のシェアを確保したとしても、世界の半導体企業全ての業績が悪化する訳ではないと感じていますし、既存の企業との共存は可能とも思っていますが、当分の間は、波乱含みな展開になることを覚悟しています。
さて、今回は、健康の話です。
以前も触れた話題ですが、アップデートとしてお読みください。
日本人の平均寿命は、2024年の段階で、男性が81.09歳、女性が87.14歳だそうです。
ならすと、84歳程度になるようです。他国と言えば、中国が78.6歳、米国が77.4歳とのことです。食生活や習慣の影響もありそうですね。
一方、日本の健康寿命に関しては、2024年現在、男性が72.57歳、女性が75.45歳とのことです。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されない期間と定義されるようです。
極端な言い方をすると、健康寿命を過ぎると、脳梗塞や認知症などの発症確率が上昇し、場合によっては、車椅子での生活を余儀なくされると拡大解釈できますね。
もちろん、健康で過ごせる方も少なく無いとは思いますが。
日本では、定年延長で60歳以降も、働く方が増加しています。
但し、冷静に考えると、男性の健康寿命の平均が72.57歳ですから、65歳まで働くと、残り10年足らずとなります。定年後、海外旅行を楽しもうと思っていても、意外と短い期間しかありませんね。もちろん、あくまでも平均ですから、それより前に活動するのが困難になる可能背もあります。
また、健康寿命を前提に、年金受給年齢を考えると、また、複雑になってきますね。
日本の制度では、現在、基本的に65歳が年金受給年齢となり、前倒しにすると減額、後ろにずらすと増額という制度になっています。年金を介護の費用に充当するつもりであれば、後にずらしても問題ないのでしょうが、旅行や食事を楽しみたいということであれば、平均的な健康寿命とご自身の健康状態を把握しておいた方がよさそうですね。
この当たりの話は、50代以降の方が意識することが多いと思いますが、実は、ご両親の年齢と健康寿命の年齢を把握してことをお勧めします。全ての方とは言いませんが、健康寿命前後から要介護になる可能性が高くなります。私の知る限りでも、ご両親のどちらかが、要介護状態になり、企業の管理職だった方が退職を余儀なくされたケースも少なくありません。
寿命が延びるのはありがたいことですが、健康寿命の確保が前提になりますね。
仮に高齢になれたとしても、要介護状態が長く続いていては、楽しみも限定されます。
自動車の運転なども、健康寿命とのバランスで考える必要があるかもしれません。
都会では、50代から免許返納をされる方の話を聞きますが、地方都市では、高齢者の事故が深刻な問題になりつつありますしね。
最後に以前、出張先で年配の方々が話していた話題です。
聞くともなく、聞いた話ですが、非常に興味深い話で人生の先輩の話は無視できないと思いました。
「最近、昔のことを思い出すけど、最近のことはすぐ、忘れてしまうね（笑）」
「確かに、小学校時代のことを思い出したりしても、最近、会った人の名前なんかは、全然、覚えられないしね（笑）」
「それはそうと、男性の寿命にも、年齢の壁がある感じだね。」
「70歳前後になると、亡くなってしまう人が増える印象だし、そこをクリアすると80歳位までは、比較的順調な気がするね」
「男性の場合は、80歳代半ばを越すことは難しいよね。たまに元気な人もいるけど。うちの父親も80代半ばで亡くなったし」
高校の同窓会名簿の新しい版を見ると、物故会員が徐々に増えてきている印象もありますね。健康寿命を意識すると、意外と遠くない将来であることがわかりますし、日々を大事に過ごすことや身辺整理を意識することもありかもしれません。
次回は、「仮想通貨を考える」の予定です。
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