私のお気に入りの国内ETF

 

今回は、個人的な好みの国内ETFについてコメントします。

あくまでも、独断と偏見からの視点です。

銘柄推奨ではありませんので、悪しからず。

 

 株式、投資信託、ETFなどの有価証券は、値上がりが魅力ですが、配当も捨てがたいものがあります。特に配当を意識したETFを紹介したいと思います。

 

それでは、対象の2銘柄についてです。

 

J-REITと高配当株のETFなのですが、

 

 1つ目のポイントとして、どちらも分配金(配当)が年4回あります。一般的な株式の場合、年2回配当が多いのですが、(例外もあります)こちらは、4回なので不要な売買をせずに済みます。また、双方のETFの決算月が異なるため、仮に両方を保有すると、年間8回の分配金(配当)の確保が可能となります。

 

 2つ目のポイントとして、分配金利回り(配当利回り)も、相対的に魅力的な水準にあることです。共に4%近い水準となっています。(2023年8月末基準の月報:J-REITが3.9%、高配当株が4.0%です)尚、あくまでも、年間分配金に対する年率の利回りです。また、今後、変動する可能性があります。

 

 3つめのポイントとしては、代表的なJ-REITや高配当株を組入れたETFですから、これらに投資することだけで、ある程度、そのアセットクラス(投資対象)をカバーできます。お好みで個別銘柄への追加投資も検討できると思いますが、ひとつだけ選ぶとすると、これらも投資候補になり得ると感じています。

 

また、インカム(配当収入)を得たい地域金融機関も投資対象にしているようですね。

 

それでは、個別の紹介をしていましょう。

 

 

【1343 NF・J-REIT ETF】

 

NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) | NEXT FUNDS

 

野村アセットマネジメントの組成したJ-REITを組入れたETFです。

 

組入れ銘柄数は60銘柄、2月/5月/8月/11月の各10日が決算日となり、配当の権利が生じます。

 

組み入れ銘柄は、上位からの組み入れ比率は、

 

日本ビルファンド(オフィス):6.6%

ジャパンリアルエステイト(オフィス):5.7%

野村不動産マスターファンド(複合型):5.1%

日本プロロジスリート(物流施設):4.7%

日本都市ファンド(総合型):4.3%

(以下省略)

 

と時価総額に応じた代表的なJ-REITが組入れられています。

 

 ETF及びJ-REITは、株式と同様、価格変動リスクが伴います。このETFは、特に国内金利動向に敏感に反応するのが特徴です。昨年の日本銀行の金融政策の際は、ゼロ金利解除の報から、急落した経緯もあります。

基本的に、急激な金利上昇は、リートにとってマイナス要因となります。緩やかなインフレの際は、リートの賃料も上昇傾向となり、多少の金利上昇をカバーできる面もあるのですが、あまりに急激な上昇は、リートの価格下落につながります。

 

因みに分配金(10口あたり)は、

 

2023年8月:183円

2023年5月:196円

2023年2月:179円

2022年11月:188円

 

です。

因みに2023年9月26日現在、2,006.5円で、10株単位で投資できますから、20,000円強で一単位保有できることになりますね。10口あたりに換算すると、20,000円強で年間、700円強の分配実績となります。

 

配当利回りは、年率3.9%(2023年8月末基準)です。

基本的に投資しているJ-REITの分配金を原資に分配しますから、一部の投資信託のような過分配ということはありません。但し、投資先の分配金が減少した際には、こちらのETFの分配金も減少する可能性はあります。

 

 

【1489 NF・日経高配当50ETF】

 

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489) | NEXT FUNDS

 

こちらも野村アセットの組成した日経高配当50指数に連動したETFです。

 

組入れ銘柄数は50銘柄、1月/4月/7月/10月の各7日が決算日となり、配当の権利が生じます。

 

組み入れ銘柄は、高配当株で上位からの組入れ比率は

 

川崎汽船:4.6%

商船三井:3.7%

日本製鉄:3.7%

INPEX:3.5%

ソフトバンク:3.3%

三菱UFJFG:3.2%

(以下省略)

 

となっています。

前回ブログで紹介したPBRの1倍割れ銘柄の組入れも多い印象です。

海運、鉄鋼、銀行、保険などの業種が上位を占めています。

前述のREITのETF同様、個別銘柄を探す手間が省けます。

 

因みに分配金(1口あたり)は、

 

2023年7月:104円

2023年4月:966円

2023年1月:145円

2022年10月:940円

 

こちらのETFも高配当銘柄を組入れていますから、各銘柄が業績悪化で減配や無配になると、分配金の下落要因となります。

 

因みに2023年9月26日現在、60,350円で、1株単位で投資できますから、60,000円強で一単位保有できることになりますね。年間、2,000円強の分配実績となります。

 

バリュー株が上昇した2023年春以降、こちらのETFも上昇しました。

最近は、やや不安定な値動きをしています。

個人的には、今後も東証のPBR改善スタンスや来年から始まる新NISA前の買い需要が下支えになってくるようにも思っています。

 

どちらのETFも同様ですが、値動きが相応にあります。

私の場合、ずっと保有し続けるというよりは、下がった際に買い増しを行い、含み益になった際に、一部、利益確定をする戦術で対処しています。時に想定以上に下落することもありますが、無理のない範囲で買い増しを行い、簿価(取得価格)を下げるようにしています。

 

 また、最近、上場したばかりで、評価がまだ定まりませんが、アクティブETFと呼ばれるETFの中には、PBR1倍割れを狙った「PBR1倍割れ解消推進ETF(2080)」や高配当銘柄を適宜入れ替えできる「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信(2084)」なども興味深いETFだと感じています。日経平均株価やTOPIXに連動するETF以外も賑やかになってきました。但し、ETF投資には、流動性は欠かせませんので、売買代金や売買高のチェックは、怠らないようにしたいものです。

 

 

言わずもがなですが、今回のブログの趣旨は、このような銘柄があるという趣旨で、推奨している訳ではありません。

いつもながら、投資は自己責任ということをご承知ください。

 

次回は、「私のお気に入りの株主優待」の予定です。

 

当ブログは、毎週金曜日に更新予定です。

 

いつもながら、投資に際しましては、自己責任でお願いします。

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